「Rayさんの文章はとても読みやすい」「Rayさんのような相手に伝わる文章が書きたい」
嬉しいことに、多くのメルマガ読者さんからこのように言われます。そこで今回は、「伝わる文章を書くコツ」というテーマでお話してみたいと思います。
文章を書き慣れていない方は参考にしてみてください。
2種類の文章
僕は文章には大きく分けて2種類あると思っています。1つが「相手に行動を促す文章」もう1つが「相手に伝える文章」
「行動を促す文章」とは、いわゆるコピーライティングのことです。
「無料請求してください」「この商品買ってください」「紹介してください」「このリンクをクリックしてください」など、最終的に何かしらの行動を促す文章ですね。
「相手に伝える文章」は行動を促すわけではなく、情報をシェアしたり自分が伝えたいことを相手に正確に伝える文章です。このブログの大半もこれですし、無料レポートやKindle本も全てこっちになります。
ネットビジネスをやっている人にとっては、「文章力=コピーライティング」という印象が強いかもしれませんが、重要なのは「相手に伝える文章」の方です。
なぜなら相手に伝わらない文章で行動を促すなんて無理だからです。ヘッドコピーやブレッドなど、セールスライティングのテクニックを駆使したところで、相手に伝わらなければ意味がありません。
「伝わりやすい文章」という大前提のスキルの上に、コピーライティングのテクニックを乗せるイメージでしょうか。
ライティング=国語力?
「コピーライティングに国語力は不要」と言われますが、正確には「卓越した国語力は不要だが、最低限の国語力は必須」と感じています。
小説家のような美しい文章を書くスキルは一切必要ありません。語彙力や表現力が無くても特に問題ないでしょう。(もちろん、あるに越したことはないですが)
ただ、小学校低学年の作文レベルでは大人相手に伝わりやすい文章を書くのは厳しいです。接続詞や助詞、語尾など、最低限の文章力は必要と言えます。
国語のテストではないので厳密に細かく意識しなくてもいいですが、無意識で書いても「普通に読める」くらいの文章を書けるのは大前提です。この部分が欠けると、「こいつ馬鹿なの?」と思われ、文章に説得力が無くなります。
そもそも、読みにくくて何を言いたいのかわからない文章なんてコピーライティングのテクニック以前の問題です。
最低限の国語力を身に付ける方法
僕はコピーライティングに関してはこれまで100万円以上を投資し、国内外問わず様々な教材で勉強してきました。ですが、基礎的な国語の勉強は全くしたことがありません。
では、どうやって今のスタイルを身に付けたのか?いくつか方法を紹介します。
数をこなす
文章力の向上には数稽古が欠かせません。僕はネットビジネスを始めて10年以上経ちますし、これまで数え切れないほどの文章を書いてきました。その積み重ねが今のスタイルとなっています。残念ながら、経験と作業量は上達に欠かせません。
写経
好きなメルマガ発行者さんの文章を写経するのも効果的です。僕はあるメルマガ発行者さんの文章を、必ず毎通一字一句間違わずに手書きで書き写していました。1年くらい続けたと思いますが、それくらいやると少しずつその人の文体や構成などが身についてくるんですね。
また、自分で書いた文章を見直す際も、「あの人ならこういう書き方しないだろうな」という視点で推敲できるようになります。
書籍で勉強する
先日、「わかりやすい文章を書く全技術100」という本を読みましたが、ここに書いてあることを意識すれば確実に読みやすい文章が書けるでしょう。というか、読みやすい文章を書く大前提の話ばかりなので、100の技術のうち8割は無意識でできるレベルになるのが望ましいと思います。
客観的に読み直す
ネットビジネスをやっている人は文章を読む機会が多いはずです。「メルマガ」「ヤフーニュース」「無料レポート」など、毎日何かしらの文章をたくさん読んでいますよね?
つまり、まだ書くスキルがない人でも(内容云々ではなく)一定水準以上の読める文章を浴びているわけです。ですので、その目線で自分が書いた文章を読み直してみましょう。
読み直す際のオススメポイントは、
・1日空けて、冷静かつ客観的に見直す
・音読する
この2つです。
客観的に読み返して、「何このド素人の文章!」と感じたら、その原稿はボツです。どうすれば読みやすくなるか、再度考え直しましょう。
伝わる文章を書くテクニック
最低限の国語的なお話をしましたが、ここからはそれを踏まえた上での具体的なテクニックについてです。最低限のライティングスキルを身に付けたら、ここから初めて手法を学ぶ段階です。
慣れるまでは大変かもしれませんが、良い文章を書くためには欠かせない要素ですので実践してみてください。
テーマを決める
書き始める前にテーマを決めましょう。「この記事(メール)で何を伝えたいのか?」この際、1記事1テーマが鉄則となります。
例えばこの記事の場合、「相手に伝わる文章」がテーマとなります。正直、コピーライティングのテクニックなど「ライティング」に関しての内容はいくらでも詰め込むことができます。ですが、テーマと違うことは一切書きません。
なぜなら、テーマが複数あると内容がぶれてしまうからです。コピーライティングについて書くのでしたら、そのテーマで別に1記事書きます。これはメルマガでも同じです。一通につき1テーマが原則です。
ライティングが苦手な人はテーマを決めずに書き始める傾向があります。それだと、書いている途中で何を言いたいのか自分でもわからなくなるんですね。10年以上文章を書いている僕も、テーマを決めずに書き始めると未だに意味不明な締まらない記事になります。
ブレインダンプ
テーマが決まったら、それに関する要素を思い付くまま可能な限り書き出してみましょう。この作業をブレインダンプと言います。
箇条書きでもいいですし、単語レベルでも構いません。長文でもいいです。形式に囚われず、とにかく自由に要素を数多く出していきます。
1テーマにつき最低50個くらい出していきましょう。この記事なら「テクニック以前に読める文章書けないと」「国語力いらない」「推敲」「テーマ決め」「ブレインダンプで全部出す」「売る以前のライティングスキル」「文章の2タイプ」「文章書けない人の共通点」「写経の方法」
こんな感じで、キーワードを100個くらい出しています。
目次を作る
テーマが決まり、ブレインダンプで要素も集まったら次は目次を作ります。書籍の場合は目次になりますが、単純に「文章の構成」と捉えてくれても構いません。
「ブレインダンプで吐き出された要素を、どの順番で並べればスムーズで読みやすい流れになるか?」「テーマに対して必須、もしくは不要な要素はどれか?」
このようなことを考えながら、文章の全体像を決めていきます。
ちなみに僕が良く使う構成は、コピーライティングの定型であるQUESTフォーミュラです。
1 この記事を読むことで、こんなことがわかります。
2 こんなことで悩んでいませんか?
3 解決するノウハウがこれです。
正式なQUESTフォーミュラではありませんが、伝わる文章ではQUESTを崩した型が個人的に好きです。「掴み→共感→解決法」こんな流れです。
テーマによっては、ステップバイステップにすることもあります。
1 あなたの悩みを解決します。
2 その方法はこちらです
3 ステップ1 ステップ2 ステップ3・・・
4 まとめ
こんな構成ですね。
流れに沿って書く
ここまで来たら、後は文章を書くだけです。構成さえ決まってしまえば、あとは手が止まることなく次々とタイピングしていけるでしょう。タイピングのスキルがあれば次々と良質な記事を書き上げることができます。
逆に準備が出来ていないと少し書く度に手が止まり、最終的にまとまり感のある伝わる文章も書けません。準備段階で9割方決まるわけですね。
構成がしっかり出来れば、あとは最低限の国語力だけでしっかり伝わる文章になります。
まとめ
以上、僕が実践している記事の書き方についてでした。
・最低限の国語力は必須
・準備段階で9割決まる
この2つが重要で、あとは経験による部分が大きいです。
テクニックだけ学んでも良い文章は書けるようになりません。「数をこなす」という地味で時間をかけて身に付けるものなので、多くの人が敬遠するスキルと言えるでしょう。
ですが、ネットビジネスをやる上でライティングは最強スキルですので、根気よく頑張って取り組んでみてください。
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